公益財団法人 新潟県臓器移植推進財団
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臓器移植フォーラム2013 in 南魚沼 開催レポート

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 10月27日(日)、南魚沼市の北里大学保健衛生専門学院にて「臓器移植フォーラム2013in南魚沼」を開催しました。この催しは10月の「臓器移植普及推進月間」に合わせて毎年開催しているもので、できるだけ多くの人から臓器提供についての意思表示がなされるよう、臓器移植についての理解を深めてもらい、臓器移植の推進が図られることを目的としています。
今回は、県立六日町病院の職員有志の皆さんによる寸劇や、新潟大学大学院医歯学総合研究科・高橋公太教授(当財団理事長)の特別講演、そして、昨年も実施したFM-NIIGATA「ヤン&アッキーのど〜なの? 臓器移植」の番組公開収録 などを行ないました。


●寸劇「家族の選択、あなたは知っていますか?」
 朝、元気に会社に出かけたはずのお父さんが事故に遭い、まさかの脳死状態に…臓器提供の決断を迫られる家族たち…お子さんが知っていたお父さんの「臓器提供意思表示カード」の存在…。肉親の臓器提供を経験する家族の姿を、県立六日町病院の職員有志の皆さんが演じてくださいました。新潟県臓器移植コーディネーターの秋山氏もコーディネーター役で出演。家族とコーディネーターのやりとりなどを通して、移植医療の一端をご紹介しました。
また、FM-NIIGATAパーソナリティのヤンさんにも友情出演していただきました。

秋山政人氏


●特別講演「異なる血液型でも移植はできます」
 本年度から当財団の理事長である、新潟大学大学院医歯学総合研究科の高橋公太教授による講演を行いました。高橋教授は、「ABO血液型不適合腎移植への挑戦―免疫学的禁忌の克服と臨床応用の普及」に関する研究成果などこれまでの業績が高く評価され、平成24年度日本医師会医学賞を受賞しています。
従来不可能とされていた血液型不適合の腎移植が可能になるまでの経緯や、これまで約2,000例の血液型不適合腎移植が行われたことや、拒絶反応に関する研究成果、新しい免疫抑制剤の登場など、腎移植医療の進歩について、専門的な話をわかりやすくお話しました。
提供者家族1提供者家族1

●FM-NIIGATA番組公開録音
 昨年に引き続き「ヤン&アッキーのど〜なの? 臓器移植 シーズン6」の公開録音を実施。ご主人が臓器を提供した原澤美智子さん(柏崎市在住)をゲストに迎え、番組パーソナリティのヤンさん、斉藤瞳さん、秋山コーディネーターの4名によるトークを繰り広げました。原澤さんからは「看取りの医療」といわれる臓器提供について、提供者家族としての体験談や当時から現在までの心境など、経験者ならではの貴重なお話をいただきました。

移植体験者1

パネリスト パネリスト パネリスト パネリスト


また、公開録音終了後にはジャンケン大会を行い、パーソナリティの直筆サインをプレゼントしました。

トークショーの様子

●開会挨拶
 新潟県福祉保健部健康対策課長 永P吉彦
永瀬課長

■閉会挨拶
 新潟県腎臓病患者友の会 会長 馬場享
馬場会長

最後に、今回のフォーラム開催にあたり、多くの関係機関からのご協力に感謝申し上げます。



ご来場者の感想(アンケートより一部抜粋)
●特別講演「異なる血液型でも移植ができます」について、一番最初の事例が間違いからだったという話が印象に残りました。
●寸劇は、現場の状況がよく分かり、ためになった。
●自分がそういう立場になったら、考えて結論を出せるかどうか…と思いました。
●良いフォーラムだったので続けてほしい。
●もう少し秋山さん(臓器移植コーディネーター)の話を聞きたかった。
●一人でも多くの方の意思が遂げられますように。
●原澤さんの体験談はとても感動しました。自分も家族や友人とこのことについて話し合いたいです。
●いつ自分が、家族が、知人が当事者になるかわかりません。基礎知識や現状を知ることができてよかったです。

 財団では、これからもより多くの方に臓器移植について理解を深めていただくため、県内各地でのフォーラムを企画していきたいと考えております。ご意見・ご要望などがございましたら、お気軽に財団までお寄せください。


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