臓器移植フォーラム2010 in 村上 開催レポート
10月30日(土)、村上市田端町の村上市教育情報センター 視聴覚ホールにて「臓器移植フォーラム2010in村上」を開催しました。
この催しは、10月の臓器移植普及推進月間に合わせて毎年開催しているもので、より多くの方々に臓器移植の現状を知っていただき、理解を深めていただくことを目的としています。
今回は、臓器提供をされたご家族や移植を受けた方の体験発表をはじめ、臓器移植に関わりの深い方々によるトークショーなどを行いました。
●改正臓器移植法の解説
新潟県臓器移植コーディネーター・秋山政人より、今年7月に施行された改正臓器移植法について、解説をさせていただきました
●提供者家族による体験発表
まずは、臓器提供をされた方のご家族・斎藤敦寛さんにご登壇いただきました。
斎藤さんは、数年前にお父様を亡くされた際に、臓器提供をすることを決意。大切なご家族の死に直面された時の状況や、コーディネーター・秋山氏との出会い、臓器提供に踏み切るまでの心境の変化などをお話しいただきました。
●移植体験者による体験発表
続いて、平成13年に献腎移植手術を受けた小坂正一さんにご登壇いただきました。
教員になるという夢をもっていた小坂さんは、昭和45年、大学生の時に慢性腎不全と診断され透析治療が始まりました。一度は教員になることを断念したそうですが、夢を捨てきれず透析を続けながらも平成3年に教員として採用され、その後、移植手術を受けることができました。透析を続けなくてはならなかった当時の辛さや、移植後に透析から開放され、自分の時間が持てる喜びなどをお話しいただきました。
●ミニコンサート
村上混声合唱団によるミニコンサート。「汽車」や「ふるさと」など、素敵なハーモニーで会場は和やかな雰囲気に。
●トークショー「何が変わったの? 改正臓器移植法」
移植医・臓器提供者家族・臓器移植体験者・臓器移植コーディネーターという臓器移植に関わりのある4名によるトークショーを行いました。ナビゲーターの東村さんも交えながら、臓器移植についてそれぞれの立場から意見が交わされました。
■パネリスト(敬称略、左から):
齋藤 和英(新潟大学医歯学総合病院泌尿器科)
斎藤 敦寛(臓器提供者家族)
小坂 正一(臓器移植体験者)
秋山 政人(新潟県臓器移植コーディネーター)
■ナビゲーター 東村 里恵子(ナビゲーター)
最後に、今回のフォーラム開催にあたり、多くの関係機関からのご協力に感謝申し上げます。
■開会挨拶
(財)新潟県臓器移植推進財団 副理事長 阿部春樹(左)
新潟県福祉保健部健康対策課長 山崎理(右)
■閉会挨拶
新潟県腎臓病患者友の会 会長 佐々木隆
財団では、これからもより多くの方に臓器移植について理解を深めていただくため、県内各地でのフォーラムを企画していきたいと考えております。ご意見・ご要望などがございましたら、お気軽に財団までお寄せください。
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