公益財団法人 新潟臓器移植推進財団

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臓器移植フォーラム2011 in 三条 開催レポート

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 10月8日(土)、三条市須頃の燕三条地場産業振興センターリサーチコア マルチメディアホールにて「臓器移植フォーラム2011in三条」を開催しました。
 この催しは、10月の臓器移植推進月間に合わせて毎年開催しているもので、より多くの方々に臓器移植の現状を知っていただき、理解を深めていただくことを目的としています。
 記念すべき10回目となった今回は、臓器提供をされたご家族による体験発表をはじめ、臓器移植に関わりの深い方々によるトークショーなどを行いました。


●改正臓器移植法の解説
 新潟県臓器移植コーディネーター・秋山政人より、昨年7月に施行された改正臓器移植法について、海外と日本の移植医療の現状や、新潟県内の状況を交えながら解説をさせていただきました。
秋山政人氏

●臓器提供をされたご家族の体験発表
 平成15年にご主人が臓器提供をされた原澤美智子さん。夫の死という悲しみの中で、「臓器提供によって夫の意思を叶える」というひとつの目標が生まれるまでの心の変化や、家族とのやりとりなど、当時の状況や現在の心境をお話いただきました。
ご主人の臓器提供によって救われた方がいることで、ご主人がどこかで元気でいるような気持ちになれたそうです。
提供者家族1提供者家族2

●ミニコンサート
 三条市在住のハーモニカ奏者・佐藤昇さんによるミニコンサート。「里の秋」や「赤とんぼ」などの童謡をはじめ、心温まる曲の数々を演奏していただきました。最後に会場の参加者とともに「ふるさと」を合唱し、会場内は和やかな雰囲気に包まれました。
移植体験者1移植体験者2



●トークショー「提供の時〜家族の思いは〜」

トークショーの様子 臓器提供者家族・腎臓病患者・移植医・臓器移植コーディネーターという移植医療に関わりのある4名によるトークショーを行いました。ナビゲーターの大島さんも交えながら、提供者家族の思いを中心に臓器移植についてそれぞれの立場からお話しいただきました。
最後に会場の参加者からもご質問をいただき、お答えいただきました。

■パネリスト(敬称略、左から):
 原澤 美智子(提供者家族)
 平山 浩之(新潟県腎臓病患者友の会)
 齋藤 和英(新潟大学医歯学総合病院 泌尿器科講師)
 秋山 政人(新潟県臓器移植コーディネーター)

パネリスト1 パネリスト パネリスト

■ナビゲーター  大島 直子(UX 新潟テレビ21アナウンサー)
ナビゲーター

■開会挨拶
 (財)新潟県臓器移植推進財団 理事長 荒川正昭(左)
  新潟県福祉保健部健康対策課長 山崎理(右)

阿部春樹氏山崎理氏

■閉会挨拶
 新潟県腎臓病患者友の会 会長 佐々木隆
 
佐々木隆氏

最後に、今回のフォーラム開催にあたり、多くの関係機関からのご協力に感謝申し上げます。



■ご来場者の感想(アンケートより一部抜粋)
 ・臓器移植に対する固いイメージが身近に感じた。家族や自分が、移植・提供の立場に立ったらどうなるのか、もっと具体的なエピソードを聞きたくなりました/会社員

・新聞などで提供の必要性などを読んでいたが、経験者やそれに携わる方々の生の声を聞くことは大変参考になった。もっといろいろな人たちに理解してもらうことは大事だと思うので、今後もぜひこのような会をやっていただきたいと思った/主婦

・学校の先生にすすめられて参加しました。今後の進路として医療に従事していこうと思っているので、大変参考になりました/学生

・私の医療現場では、まだ移植のサポート体制が整っていません。医療者向けの講演、教育は小さな病院にでもしていただけたらいいと思います/医療関係

・提供家族の方の体験をお聞きして、自分や家族の臓器提供を考えるきっかけとなりました。ありがとうございました。もっとみんなにこういったお話を聞いてもらいたいと思いました/医療関係

・私は「改正臓器移植法」の恩恵を受けた者ですが、ドナー家族の気持ちが知りたく、本日出席させていただきました/職業不明

 財団では、これからもより多くの方に臓器移植について理解を深めていただくため、県内各地でのフォーラムを企画していきたいと考えております。ご意見・ご要望などがございましたら、お気軽に財団までお寄せください。


(公財)新潟県臓器移植推進財団 〒950-8570 新潟市中央区新光町4-1 新潟県庁12F健康対策課内 TEL/FAX 025-283-4880