公益財団法人 新潟臓器移植推進財団

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臓器移植フォーラム2012 in 糸魚川 開催レポート

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 10月21日(日)、糸魚川市の青海総合文化会館(きらら青海)にて「臓器移植フォーラム2012in糸魚川」を開催しました。この催しは10月の「臓器移植普及推進月間」に合わせて毎年開催しているもので、より多くの方々に臓器移植の現状を知っていただき、理解を深めていただくことを目的としています。
今回は、臓器提供をされた方のご家族・原澤美鈴さんによる体験発表やFM-NIIGATAで放送中の「ヤン&アッキーのど〜なの? 臓器移植 シーズン5」の番組公開収録などを行いました。


【改正臓器移植法の解説】
 新潟県臓器移植コーディネーター・秋山政人より、2011年7月に施行された改正臓器移植法について、新潟県内の現状や、海外と日本の移植医療の状況など、コーディネーターとしての経験を交えながら解説をさせていただきました。
秋山政人氏

【体験発表】(臓器提供をした方のご家族/原澤美鈴さん)
 柏崎市出身の原澤さん。ご自身が中学生の時にお父様が心筋梗塞で倒れ、残念ながら帰らぬ人となりました。お父様が倒れてから、臓器提供を決断するまでの当時の状況や、現在思っていることなどをお話いただきました。
当時中学3年生だった原澤さんは、臓器提供について深く考えたことはなかったそうですが、本人としては賛成だったそう。お母様は大変悩まれたそうですが、最終的に提供を決断してくれたのは、お父様の産みの親であるおばあ様(お父様の母親)だったとのこと。同じ家族であっても、お母様(夫と妻)やおばあ様(親と子)、ご親戚など、それぞれの立場によって考えや心境が異なり、一つの結論を出すのは簡単ではなかったようです。
提供者家族1

【ミニコンサート】奴奈川姫を歌う会の皆さん
 地元の合唱団「奴奈川姫を歌う会」の皆さんによるミニコンサートでは、地元に伝わる奴奈川姫の伝説をモチーフに、聞きごたえのある歌声を披露。古代のロマンスを歌うハーモニーに会場が酔いしれました。
移植体験者1移植体験者2



【FM-NIIGATA 番組公開録音】「ヤン&アッキーの ど〜なの?臓器移植 シーズン5」

トークショーの様子パーソナリティ:ヤン、白岩ましろ、アッキー(秋山政人/新潟県臓器移植推進財団 臓器移植コーディネーター)
ゲスト:原澤美鈴さん、小川理先生(新潟中央病院の救命救急センター長)

 FM-NIIGATAパーソナリティのヤンさん、白岩ましろさん、そして秋山コーディネーターのレギュラーメンバーに加え、新潟中央病院の救命救急センター長の小川理先生、今回体験発表をしてくださった原澤さんの2名をゲストに迎えて番組の公開録音を実施。臓器提供・移植にかかわる現場のお話を、救命救急医、提供者家族、コーディネーターとそれぞれの立場からお話いただきました。
小川先生からは救命救急現場のお話や、患者さんが残念ながら助からないとう状態になった時に救命から臓器提供に移行する状況の難しさ、その時のご家族の心境の変化などをお話しいただきました。
また、原澤さんからは、体験発表に引き続き提供者家族という立場から、臓器移植コーディネーター(秋山氏)との当時のやりとりなどについてもお話しいただきました。お父様の臓器提供という経験を経て、現在は臓器移植コーディネーターを目指してがんばっていらっしゃるそうです。

■パーソナリティ:
 (左から)ヤン、白岩ましろ、アッキー(秋山政人/新潟県臓器移植推進財団 臓器移植コーディネーター)
パネリスト1 パネリスト パネリスト

■ゲスト:(左から)原澤美鈴さん、小川理先生(新潟中央病院の救命救急センター長)


■開会挨拶
 (財)新潟県臓器移植推進財団 理事長 荒川正昭(左)
  新潟県福祉保健部健康対策課長 小山歌子(右)

阿部春樹氏山崎理氏

■閉会挨拶
 新潟県腎臓病患者友の会 会長 馬場享
 
佐々木隆氏

最後に、今回のフォーラム開催にあたり、多くの関係機関からのご協力に感謝申し上げます。



ご来場者の感想(アンケートより一部抜粋)
●今度は、移植はどんな病状の人に行うのか知りたい。(糸魚川市・その他)
●時々地元で開催してほしい。(糸魚川市・主婦)
●臓器移植後の生活内容について知りたい。(糸魚川市・主婦)
●教育で幅広く伝えていくことを望みます。(上越市・保育士)
●もっと大勢の人たちに聞いてもらいたい。(上越市・美容師)
●改めて家族と話し合っておきたいと思った。(中越地区・会社員)
●提供を受けて健康になられた方のお話もまたお願いします。(中越地区・その他)
●明るい雰囲気で良かった。(下越地区・会社員)
●以前から関心はあったが、こういう機会を作ってもらって良かった。(富山県・その他)

 財団では、これからもより多くの方に臓器移植について理解を深めていただくため、県内各地でのフォーラムを企画していきたいと考えております。ご意見・ご要望などがございましたら、お気軽に財団までお寄せください。


(公財)新潟県臓器移植推進財団 〒950-8570 新潟市中央区新光町4-1 新潟県庁12F健康対策課内 TEL/FAX 025-283-4880