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臓器移植フォーラム2024in新潟 開催レポート
より多くの人々に移植医療についての理解を深めてもらい、臓器提供について意思表示がなされることで、移植医療の推進を目的とする、毎年 10 月の「臓器移植普及推進月間」。
今年は 10 月6日(日)に「アピタパワー 新潟亀田店」(新潟市江南区)の特設会場にて「臓器移植フォーラム 2024 in 新潟」を開催しました。(主催:新潟県、公益財団法人新潟県臓器移植推進財団、新潟県腎臓病患者友の会)
今回は、通算 16年目を迎えた FM-NIIGATA の特別番組「ヤン&アッキーの ど~なの? 臓器移植THE FINAL」の公開録音を実施したほか、アトラクションとしてダンスグループ「CHIBI UNITY(チビユニティ)」によるパフォーマンスを披露していただきました。
【開会挨拶】
新潟県福祉保健部 健康づくり支援課
富山順子課長
【CHIBI UNITY パフォーマンス】
世界でも高い評価を受ける新潟発のダンスグループ「CHIBI UNITY(チビユニティ)」。 今回は研修生(学生メンバー)にご出演いただき、熱いパフォーマンスを披露していただきました。
【公開録音】
FM-NIIGATA で毎年 10 月に放送している「ヤン&アッキーの ど~なの? 臓器移植」。 移植医療について楽しく・分かりやすくご紹介することをコンセプトにした特別番組です。 16年目となった今年は、「THE FINAL」と銘打った、ヤンさん(FM-NIIGATAパーソナリティー)とアッキー(新潟県臓器移植推進財団 秋山政人)の名コンビの最終シーズン。アシスタントの西條詩菜さん(FM-NIIGATAパーソナリティー)、新たに当財団の臓器移植コーディネーターに就任した赤川美穂の4名のレギュラーメンバーに加え、公開録音ではミノルクリス滝沢さん(FM-NIIGATAパーソナリティー)にもご参加いただき、5名で番組を収録しました。
※ミノルクリス滝沢さんは、昨年の公開録音でヤンさんのピンチヒッターとしてご参加いただき、今年で2回目となります。
●出演者(左から)
ミノルクリス滝沢さん(FM-NIIGATAパーソナリティ)
赤川美穂(新潟県臓器移植推進財団 臓器移植コーディネーター)
秋山政人(新潟県臓器移植推進財団)
ヤンさん(FM-NIIGATAパーソナリティ)
西條詩菜さん(FM-NIIGATAパーソナリティ)
公開録音の前には、来場者を対象に恒例のクイズ大会を実施。
「移植できる臓器は?」「県内で臓器提供された件数は?」「日本で初めて移植手術が行われた都道府県は?」などの問題を出題し、お答えいただきました。
いよいよ公開録音。
今回の公開録音の内容は大まかに4つのテーマで構成。
第1パート:移植医療の基礎知識
「臓器移植とは何か?」という基本から、移植医療は第三者による提供で成り立っていること、臓器移植の現状(移植待機者や移植数)などをご紹介しました。
第2パート:アピタでのアンケート結果の紹介
公開録音に先駆けて、午前中にアピタパワー新潟亀田店の来店者に移植医療に関するアンケートを実施。「意思表示している/いない」「家族と話し合ったことがある/ない」 そして、「どうしたら意思表示が増えると思うか」についてお聞きした結果をご紹介。全国の結果も併せてご紹介しました。
アンケートの感想では、「意思表示すること=提供OKであること」と捉えている方が多かったことを感じた出演陣。「YESでもNOでもいいので意思表示をすることが大切」、「元気な時に家族間でもっと気軽に話してみてほしい」などをのメッセージを発信しました。
第3パート:ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について
「アドバンス・ケア・プランニング」とは、年齢や病期にかかわらず、患者さんの人生観や価値感、将来の医療に関する望みを理解し共有し合うプロセスのこと(日本では「人生会議」とも)。 終末期等においては患者本人による意思決定が不可能なケースが多いことから、治療や療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ自発的に話し合うことが重要であるという考えに基づいています。
これまで臓器移植コーディネーターを務めていた秋山氏や、かつて看護師として救急医療の現場に関わっていた赤川コーディネーターの経験談をご紹介しながら、移植医療においても健康な時から自分の考えを家族間で話し合うことの大切さについて話し合いました。
第4パート:ご意見や質問など
「どうしたら意思表示が増えるか」というテーマについて、番組に寄せられたアイデアをご紹介。「マンガやアニメとのコラボ」などのご意見をご紹介しました。
また、この日フォーラムにご参加いただいた方にも質問やご感想などをお聞きしました。「眼球を提供したら目がくぼんでしまうのか?」といった質問や、「臓器移植についてよく分からなかったが、自分が意思表示をすることによって救われる命があることが分かった」「提供する・しないに関わらず意思表示をしようと思う」「家族とよく相談してみようと思う」といった声をいただきました。
長時間ながらも、今年も多くの方々にご参加いただいたフォーラム。
移植医療について、さまざまな角度から会場の皆さんと考える機会になりました。
【お楽しみ抽選会】
公開録音終了後には、来場者限定で新米やフルーツ、FM-NIIGATA オリジナルグッズなどが当たる抽選会を開催しました。
公開録音および放送した内容は、当財団ホームページの番組ダウンロードページで聴くことができます。
ヤン&アッキーの「ど~なの? 臓器移植 THE FINAL」
当財団では、これからもより多くの方々に移植医療について理解を深めていただくため、県内各地でのフォーラムを企画していきたいと考えております。
今後の啓蒙活動に関するご意見・ご要望などがございましたら、お気軽に当財団までお寄せください。